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- 2023.01.29 Sunday
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今回の原発事故の原因が千年に一度の大津波であることを考えるとなぜこれほどまでに東京電力が一方的に攻撃されなければならないのか理解に苦しむ。
そ もそも
原発の建設にあたっては電力会社は国に対して設置許可,工事認可,官庁立会検査などによって重要な設計諸元を提出し,国の認可を受けて建設,運転し ているのである。
従って,それらの審査に合格している以上,その審査で合格の判定がなされた条件に関して,その条件を超える異常事態が出現したことによる 事故に対しては,原則として免責とされるのが筋だと思う。
従って,今回の事故は明らかに異常に巨大な天災によるものであり,引当金以上の賠償を東 電に要求するのはどうしても納得がゆかない。政府は監督官庁の責任を棚に上げて,第一義的に東電が賠償の責任を負うなどとしているが,全く無責任,非誠実 だと思う。地元住民が東電に対して怒りの感情をもつことは理解できるが,法的な責任論議はそれとは無関係に行われるべきだと思う。
阪神大震災のとき,高速道路が寸断される事態が発生したが,国土交通省は賠償など行ったのか。自分たちがしなかったような賠償を民間会社である東電には事実上強制的にさ せるのか。政府は現実の福島第一の設計は自らが承認したものであるという事実を隠し(少なくとも積極的に明らかにはしようとしていない),世論が東電に厳 しいという状況に卑怯に便乗している。
やはり,立派に国の検査に合格している他の原発の運転再開も認めず,賠償範囲の線引きも勝手に行って,
ツケ だけを東電に回すような政府の対応は悪質そのものだと思うし,このような当たり前のことを指摘するメディアが1つもないということも,
日本のメディアのレ ベルの低さを表すものである。
ただし,原発の耐震性,耐津波性の見直しはもちろんしなければならない。それは2011年3月11日以後は,現行の 設計基準は不十分であることが明らかになったからである。3月10日以前は,不備を指摘する人がいたとしても,公式には建設時の設計基準が認められていた のであり,その基準を満たしていた原発の電力会社の責任追及を今なされているように行うと言うことはどう考えても行き過ぎである。
(高宮 滋)
東日本大震災に見舞われた日本に対し、キッシンジャー元米国務長官は14日までに、訪米中 の日枝久フジサンケイグループ代表との会談で、
「日本人の規律、自己犠牲、団結はすべての米国人に深い感銘を与えた」と述べるとともに、
「できるならば今 年秋にも日本を訪問し、被災地の皆さんにお会いしたい」と訪日に意欲を示した。
キッシンジャー氏は「日本で起きた悲劇を震えるような思いで知りました」と述べた上で、「日本人が示した勇気と決意をみて、今回の悲劇から新しい日本が生まれ出るだろうとの希望に満ちた確信を持った」と、日本の復興に太鼓判を押した。
日枝氏はまた、米ロックフェラー家の一員として慈善活動に取り組むデービッド・ロックフェラー・ジュニア氏とも会談。
環境問題への取り組みでも知られる同氏は、福島第1原発の事故に言及し、
「今回の危機で原発をあきらめるのは簡単だが、たとえて言えばバス事故があったか らといってバスそのものを禁止するような反応を取るべきではない。現在、そして将来の原発の安全の向上をこそめざしていかなければならない」
と強調した。
(ニューヨーク 松尾理也)
東日本大震災は6日、発生から27日目を迎えた。
警察庁の同日午後8時時点のまとめによると、
死者は1万2554人、
行方不明者は1万5077人で、
合わせて2万7631人となった。
18都道県の約2300カ所で、
約16万人が避難生活を余儀なくされている。
同庁によると、岩手、宮城、福島の3県で
収容された遺体のうち、同日までに
1万294人の身元を確認した。
死者は
宮城県7648人、
岩手県3687人、
福島県1158人
など12都道県に及ぶ。
同庁が把握している行方不明者は
宮城県6321人、
岩手県4472人、
福島県4280人 など6県にわたっている。
(2011/04/06-21:05)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2011040600681