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- 2023.01.29 Sunday
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セレブだからこそ背負わねばならぬ運命がある。常にセレブをウォッチし続ける、辛酸なめ子さんがセレブ界の動向を一刀両断。今回のテーマは、セレブに注がれる羨望のまなざしの裏返しとも言えるいじめ。そんなセレブの “影”の部分に光を当てたようです。
イラスト:辛酸なめ子
今は人生の勝者であるセレブも、過去にはいじめられっ子だったりするケースが少なくありません。例えば先日、レディー・ガガ(年収72億円)は、アメリカ のテレビ番組に出演し、高校時代に受けたいじめのせいで今でも負け犬の気分がすると泣きながら独白。高校時代は顔見知りの男子にゴミ箱に投げ入れられた り、髪型やメイクをクラスメイトにバカにされていたそうです。自虐的に笑いながらも、涙をこらえていたという当時のレディー・ガガ。今の過剰なサービス精 神(待っているファンにピザ宅配してあげたり…)は、いじめ体験の反動で、嫌われたくない、皆に愛されたいという欲求が表れているのかもしれません。
多感な時期の少年少女は、自分より個性的で才能があるクラスメイトをいちはやく察し、彼らの芽をつぶそうとする習性があるのでしょうか。自然と目立ってしまい自己主張が強いセレブはいじめられがちです。
ケシャ ©Wireimage
例 えば、歌手のケシャは、中学時代クラスメイトに無視されていたそうですが、自分に自信を持ち、堂々とすることで切り抜けたとか。そこで培った度胸が、プリ ンスの邸宅に不法侵入してデモテープを渡すという大胆な行動の源泉になったのかもしれません。他にも、エミネムは小学生の時ロッカールームに閉じこめられ たり叩かれるなどのいじめを受けていたり、ジェシカ・シンプソンはいじめっ子に卵やトイレットペーパーを投げ付けられたり、歩道にマジックで悪口を書かれ るなど壮絶な体験をしていたそうです。家庭環境が複雑だったため学校でいじめられたクリスティーナ・アギレラ、自分より大柄な女子にトイレに閉じこめられ たマイリー・サイラス、肌の色が薄かったため小学校時代いじめられ続けたリアーナなど、今タフなイメージのセレブにそんな辛い過去があったとはにわかに信 じられません。
いっぽう、周りから見ていじめられていてもそれを認めようとしないセレブもいます。
エマ・ワトソン ©Wireimage
エマ・ワトソンは「ハリー・ポッター」の気が強い優等生役のプライドがあるのか、ブラウン大学をいじめで退学し、オックスフォード大学に転校と報じられた 時に強く否定していました。しかし、ブラウン大学ではエマが授業中正しい答えを言うと「グリフィンドールに10ポイント!」と映画のセリフを叫ばれたり、 廊下ですれ違いざまに「ウィンガーディアム・レビオーサ!(浮遊せよ)」と呪文を唱えられたりしたそうです。イギリス英語のエマが、ケシゴムのつもりで 「誰かrubber持ってない?」と言うと、アメリカ英語ではコンドームのことで皆に爆笑された事件もあったとか。エマが学校のイベントに参加しても誰も Facebookに彼女の写真をアップせず、エマは自分のプライバシーを守ってくれていると解釈していたそうですが、実は友だちがいなかったのかもしれま せん。それでも「学業と仕事を両立するのが難しくて」退学したと言うエマは自尊心が強い女性です。ブラウン大よりもレベルが高いオックスフォード大に転校 したところに、女の意地が表れています。
ミーガン・フォックス ©Wireimage
し
かし、いじめられていたことをカミングアウトするのは、メリットもあります。過去のトラウマをさらけ出すことで世間の共感を得られます。反対に、過去にイ
ケてるグループにいたことを自慢したり、いじめっ子だったことを告白するセレブは見当たりません。ヴァネッサ・ハジェンズやレイチェル・ビルソンは人気者
グループにいたという報告をネットで見ましたが、そう言われてよく見ると、彼女たちの瞳には小悪魔的な光が宿り、人生ナメてるオーラが漂っているよう
な……。アメリカの高校ではジョック(体育会系)や、チアリーダーがヒエラルキーのトップで、おしゃれ系の「プレップ」がそれに続き、演劇や音楽などの芸
能系は変わり者だと見られがちだとか。ミーガン・フォックスはバリバリのチアガールだったのに、高校時代いじめられていたと主張。本当かどうか怪しいで
す……。親近感を得るためいじめられた過去を作る人もいそうです。
それにしても、日本で芸能人の多くが学生時代に在籍していたヤンキー派閥がアメリカにはないのが不思議です。可愛くて目立っている子は自然とヤンキーグ
ループに誘われ(いじめを避けるために自ら入るケースも)、タフな精神を養います。チアガールやスポーツマンやお金持ちでなくても仲間に入れる、人情と仁
義の世界です。高校時代から型にはまったヒエラルキーに縛られているアメリカでは、いじめられたらその後の人生で努力して成功を掴み、いじめっ子にリベン
ジするしかないのです。
辛酸なめ子 プロフィール
し
んさん・なめこ●1974年東京都千代田区生まれ、埼玉育ちの漫画家・コラムニスト。セレブや芸能人から女子校生まで広くウォッチし続け、愛情たっぷりの
毒を吐きながら、女性の持つ"業"を探求し続けている。近著に『女子校育ち』(ちくまプリマー新書)、『無銭ひとり散歩』(コアマガジン)、『開運するた
めならなんだってします!』 (講談社プラスアルファ文庫)など
品川美容外科の医療過誤事件をめぐる捜査資料を漏らしたとして逮捕された警視庁捜査1課の 警部、白鳥陽一容疑者(58)は、捜査対象の病院に以前から親密にしていた警視庁OBを再就職させ、高級割烹(かっぽう)などで飲食接待を受けるなどして いた。浮かび上がった癒着(ゆちゃく)の構図に、警視庁も「異例なこと」と問題視している。
警視庁や病院関係者によると、白鳥容疑者は警視庁が品川美容外科を家宅捜索した約2カ月後の昨年2月ごろ、捜査1課OBの中道宜昭容疑者らの再就職を受け入れるように、病院幹部らに求めた。
「病院の捜査を円滑に進めるためには、中道さんたちを、入れておいた方がいいんじゃないか」。捜査を取り仕切り、たびたび病院幹部に接触していた白鳥容疑者にこう迫られ、病院幹部らは拒むことができなかったという。
暴力団のクレームなどに対応する“用心棒”役として、病院が警察官OBの“天下り”を受け入れることは珍しくなかったが、通常は警視庁本庁などの紹介などがある。捜査を受けている最中に、一警部の斡旋(あっせん)を受け入れるのは異例だ。
白鳥容疑者と中道容疑者は捜査1課で5年5カ月、一緒で、「ナカさん」「シラさん」と呼び合う親密な仲。白鳥容疑者の“情実人事”は明らかだった。
中道容疑者らが再就職すると、白鳥容疑者と病院側はさらに距離を縮めた。東京・内幸町のホテルにある高級割烹で、白鳥容疑者を接待。その場には中道容疑者らだけではなく、病院の実質トップの総院長ら幹部も同席したという。
病院関係者らによると、白鳥容疑者は中道容疑者と頻繁に携帯電話で連絡を取り合っており、東京都内や千葉県の飲食店やスナックなどで飲食接待を繰り返したとみられる。白鳥容疑者が自分で飲食代を負担することもあったが、多額の経費請求が病院に回ってきた。
病院関係者は「白鳥容疑者に食い物にされたのではないか」と批判する。
白鳥容疑者が2人を天下らせていたことについて、警視庁は「承知していなかった。後から事実を知って当惑した。しかし、退職者の行動は指導できない」としている。
ただ、平成19年には愛知県警の巡査長が情報漏洩(ろうえい)の見返りに県警OBが現金を受け取ったとして逮捕・起訴されるなどしており、OBををめぐる癒着は後を絶たないのも事実だ。
い やそんなことによりももっと適切な実例は、あなたが爆撃手に下した原爆投下の命令の、そのまた命令をあなたに下したあの大統領(トルーマン)です。彼は、 本来ならば少なくともあなたと同じ精神的状況にいなければならないにもかかわらず、数年前、ある公開のインタビューの席上で、“良心の呵責”なんか全然感 じないと、およそ道徳なんか始めから問題にもしていないようなナイーブな調子で答えて、それで彼の道徳的潔白が証明されたつもりでいるのです。あるいは、 この話は、もうあなたにも耳にしておられるかもしれませんが。しかも彼は、ごく最近、七五歳の誕生日を迎えて、彼の人生の総決算をしていうには、後悔に値 する大きな過ちといえば三〇歳を過ぎてから結婚したことであるなどと、ぬけぬけと述べています。
僕 はその裁判官あてに長文の手紙を書くつもりだ。そして、君自身の手紙の引用をそえてくわしく説明し、君の真剣な態度と“ノーマルな状態”についてうったえ てやろうと思う。僕はそもそも“ノーマルな状態”とは何ぞや?といいたいのだ。君にはいまさらいうまでもないが、僕は、君の場合のような異常な経験に対し てそれにふさわしい反応の仕方をもって関心を示さない人間こそ、すべてアブノーマルだと思っているのだ。